エキストラの仕事について

エキストラの仕事は、どのようなものかご存知でしょうか。

ぼんやりと、その内容を知っている人も多いと思います。ドラマや映画に出てくる、名前やセリフもない、通行人や近所の住人。そんな、作品の背景となる役柄を演じるのが、エキストラの仕事です。

そのため、役者といっても、それほど高い演技力をもとめられることはありません。劇団や芸能プロダクションに所属する俳優が演じることも多いですが、番組などの募集で素人が参加することもめずらしくありません。

子供から大人、老人、そして男女に関わらず、作品に必要な役柄であれば、誰でも演じることができるのがエキストラです。ただし、演技力が必要ないからといって、適当にこなせる仕事ではありません。

あくまで、画面の主役は俳優です。その邪魔になるような動きをしたり、声を上げたりすることは、絶対にしてはいけません。作品に溶け込んで、背景に徹することが重要になるのです。

また、喫茶店のシーンなどでは、実際には声を出さずに会話をしているように見せる、といった演技が必要なケースもあります。けっして、演技をまったくしないというわけではないのです。

ギャラについては、もちろんエキストラも仕事なので、数千円程度の謝礼や交通費などが支払われます。同じエキストラでも、ほかの番組に出演してよく知られている場合などは、ギャラが数倍以上になることもあります。その反対に、群衆を撮影するために大勢の人間が必要となるときには、ボランティアで募集されることもあります。

基本的に、エキストラではあまりギャラについては期待しないほうがよいでしょう。もうひとつ、気をつけなければいけないデメリットが拘束時間の長さです。

映画やドラマでは、同じシーンをOKが出るまで何度も撮影を繰り返します。そのため、わずか数秒しかない出演のために、何時間も待たされることもよくあります。エキストラをするときには、まずスケジュールは一日つぶれるものと考えておきましょう。

そして、もっともがっかりさせられるのが、せっかく出演したにもかかわらず、実際の公開や放送では、自分のシーンがカットされてしまっていた場合です。エキストラを希望する人は、その多くが作品に出演すること自体が目的なので、これは最大のデメリットといえるかもしれません。

ただし、エキストラには忘れてはいけない最大のメリットがあります。それが、生の撮影現場を体験することができるということ。出演している俳優のファンにとっては、その様子を近くで見られるだけでも十分うれしいでしょう。うまくいけば、直接会話をしたり、触れ合ったりすることさえ期待できます。

自分自身が俳優を目ざしている人にとっては、現場の雰囲気を知ることができるのは、これ以上ない貴重な体験となるはずです。今では有名な俳優のなかにも、エキストラから出生したという人も多くいます。

映画やドラマが好きな人であれば、一度は体験してみて損のない仕事だといえるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です